平成29年(2017年) 9月23日(土) 天気:晴れ #天気図
10月の連休に連れと霞沢岳に登って、紅葉の穂高、あわよくば、雪と紅葉を楽しもうと計画しました。しかしながら、私は5月の明神平の後、座骨神経痛が悪化して、連れに至っては去年12月の京都1周トレイル東山コースの銀閣寺~比叡山を歩いて以来、山登りとは縁がありません。
これでは、テント泊の2泊3日は心もとないと、少しトレーニングをすることにしました。まずは、手始めに、西国三十三か所の巡拝を兼ねて、京都・山科から山を越えて琵琶湖・瀬田川まで歩くことにしました。高低差はたいしたことはありませんが、朝から夕方まで、結構な時間歩かなければなりません。
醍醐山 醍醐寺(深雪山 上醍醐寺)
地下鉄醍醐駅を出て東の山の方に歩いていくと、醍醐寺の総門があります。醍醐の桜で有名な醍醐寺の奥のほうにある上醍醐の准胝堂(じゅんていどう)は西国三十三か所霊場の第十一番札所になりますが、2008年8月24日の落雷で全焼しています。
総門を入って左手に三宝院があり、入口で聖宝館も含めた拝観料を払って拝観しました。表書院を通って縁側から庭園を望めます。
三宝院の次は聖宝館に入りました。前の道は立派な桜並木になっています。桜馬場に面した三宝院唐門の前を通ると正面は西大門(仁王門)です。仁王門の先は、木立がすがすがしい参道が金堂に続いていました。
金堂前は広場になっていて、対面に五重塔が聳えます。さらに進むと左手に不動堂、祖師堂などが続き、日月門をくぐると観音堂です。
観音堂では、御朱印がいただけます。西国三十三か所の他、真言宗十八本山や神仏霊場会、役行者霊蹟札所などたくさんの御朱印がありますが、今回は西国三十三か所だけにして今後何回も来るであろう春のお花見のときに残りの御朱印をいただくことにします。
観音堂の横には池がある見事な庭園が広がっています。緑の中に朱色の弁天堂があざやかです。
成身院(じょうしんいん)、通称「女人堂」は上醍醐の登山口にあります。前には、山側から不動明王、理源大師、弥勒菩薩、役行者、地蔵菩薩が祀られています。
山道を登っていくと、途中、不動の滝を経て、上醍醐寺務所の横を通ると聖宝理源大師が隠遁した場所、醍醐水にでます。その横の階段を上ると更地のようになった准胝堂跡です。
さらに進むと薬師堂をへて五大堂です。そして如意輪堂の下にでると山上で最も大きい開山堂です。前の広場からは宇治市の志津川沿いの集落がよく見渡せます。
時刻は12:20、9:00に醍醐駅を出発して、約3時間半。これから山を下って、岩間山に向かいます。その前に、腹ごしらえでお昼の休憩をとりました。
山を下ると西笠取川沿いの集落、黒出です。少し下り西笠取から尾根を越えて東笠取に向かいます。
この辺りはのどかな山村で、秋の気配が至る所に見られました。
岩間山 正法寺
東笠取から岩間山への登りになります。車道にでて少しで尾根筋に奥宮神社があります。山道に入り、尾根の西側を回り込むように行くと西国三十三か所第十二番札所の岩間山正法寺にでます。
本堂の横には池があり、この池で、「古池や蛙飛び込む水の音」が詠まれたといわれているそうです。
正法寺からは、車道を下っていきます。途中から琵琶湖が望めるようになります。人家が出てきて、高速道路を渡ると、少しで千町のバス通りにでました。
15:15に正法寺を出ましたが、時刻はもう16時になっていました。これから石山寺まで歩く元気はありません。バスを待って帰路に着くことにしました。少々きついトレーニングは何とか終了です。
12:40 開山堂
13:15 黒出
14:55 – 15:15 正法寺
16:00 千町バス停