平成28年(2016年)11月26日(土) 天気:晴れ #天気図
今日は、びわ湖トラストの集いが三井寺であるというので、以前から家内の実家の近くにあって行きたいと思っていた泉涌寺と隣接する観音寺をウォーキングしたあと、京阪で三井寺に回ることにしました。
明日は雨の予報が出ていて、たぶん今年の紅葉シーズンの最後になるでしょう。大勢の人出が見込まれますが、天気は上々で、きれいな紅葉を楽しんできます。それと、トラストでの滋賀の御馳走とお酒が楽しみです。
泉涌寺
伏見稲荷から続く尾根を越えて、泉涌寺に行きました。この道は京都1周トレイルの東山コースになっています。ハイカーが結構歩いていました。泉涌寺は大きなお寺でした。大門を入って左手の楊貴妃観音堂を見た後、本坊の方に行きました。皇族方にゆかりのあるお寺で、御座所特別公開で、天皇の玉座をはじめ、皇族やお付きの方の部屋や庭などをみることができました。
観音寺
泉涌寺のすぐ横に西国三十三か所観音霊場第15番観音寺があります。紅葉祭りをしていて本堂に上がる階段付近、子護(こまもり)大師の周りはすばらしい紅葉でした。境内にはぼけ封じ観音というのもあって、思わず手をあわせてしまいました。上にある朱色の医聖堂と紅葉、本堂が秋空に生えて見事でした。
琵琶湖トラストの集い at 園城寺(三井寺)
昔は京阪三条から路面電車が大津まで続いていましたが、今は地下鉄が相互乗り入れで、山科までは地下になります。浜大津付近は昔と同じで、地下鉄が路面電車になり不思議な感じがしました。浜大津で乗り換えて一駅で三井寺の駅に着きました。
駅から、疎水沿いに山の方に向かいます。途中、疎水の取入れ口を経由して反対側に渡り、少し行くと三井寺の門です。
集いの前に、三井寺の観音様を拝みに行きました。西国三十三か所観音霊場の14番札所になります。紅葉はシーズン終盤といった感じでしたが、まだ十分楽しめました。お堂の高台からは、琵琶湖が一望でき、景色を見ながら軽く昼食をとりました。
びわ湖トラストは、びわ湖とその集水域についての正しい情報や教育資源を共有し、何をなすべきかを考えるために、びわ湖の研究活動を支え、びわ湖の環境運動を推進することを目的としたNPO法人で、事務局や会員には大学時代の山の仲間や林学科の恩師の先生もおられます。私も入社以来ずっと琵琶湖流域で仕事をさせてもらっていますので、先輩から声をかけてもらって以来、応援しています。
今年の集いでは、学士山岳会の左右田先生が「生命の誕生と酒物語」という講演をされて、楽しく拝聴させていただきました。日本酒は世界一高度な技術で作られていることや、ワインは酒ではない?(果物が吸い上げた水)ことや、出所がはっきりしているのはジンだけとか、面白い(本題とははずれているでしょうが)知識を得ることができました。
その後、非公開国宝の三井寺光浄院客殿・庭園を福家執事長のご案内で拝観させていただきました。ここは、関ケ原の戦いの翌年1601年に建てられ、日本住宅の起源となった書院造の代表的遺構だそうです。
夕方には、交流会ということで、本日限りの居酒屋「びわとら」で、サックス・ピアノやギターの生演奏を聴きながら、新そばの宗五郎そばや鯖そうめん、湖の幸として、鮎の甘露煮や昆布巻き、丸干し、一夜干し、山の幸として鹿肉、イノシシ肉などの料理を、ビール、平井酒造さんの吟吹雪、みずかがみ等でいただきました。締めは三井寺力餅、蕗のとうの米粉シフォンケーキで完璧です。鯖そうめんや鹿肉・猪肉の料理は初めていだだいたもので、大変おいしかったです。
集いが終わると、夜間照明で照らされた紅葉を楽しみながら三井寺を後にしました。